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歯の矯正をする前の注意点!必ず知っておいた方がいい矯正の知識

目次

  1. 歯科医師選び
  2. 治療方針の違い
  3. 矯正前の準備と初期治療
  4. 矯正移動期間の注意点
  5. 矯正移動完了後の注意点
  6. 子供の矯正の注意点
  7. 大人の矯正の注意点
  8. マウスピース矯正の注意点
  9. 舌側矯正の注意点

歯科医師選び

一般的に、矯正治療は矯正治療を専門とする歯科医師が行うものですが、
一般歯科医師であっても矯正治療を行う歯科医師が存在します。
ただし、そのような歯科医師は全体から見て少なく、
矯正治療は矯正を専門とする歯科医師に依頼をするのがほとんどです。
しかしながら、矯正専門の歯科医師は矯正以外の治療には対応ができない場合が多く、
矯正治療以外の治療は他の一般歯科医師に任せるケースがほとんどです。
つまり、矯正医と一般歯科医は連携して、お互いの分野で診療を行うというのが
これまでの常識です。

この連携が上手くいけば問題はないのですが、連携が上手くいかないと、
不本意な結果となり、様々な問題につながります。
近年、一般歯科医師が矯正治療を施すようになったり、矯正医が一般治療を行うケースが
増えてきました。これにより、連携の不和を解消し、
一人の歯科医師が一つの理念に基づいて総合的に治療を行うことが可能になります。
各専門医による医療連携は理想的ですが、歯科領域においては一人の歯科医師が
一人の理念のもとに全てに対応するのも理想的です。どちらが良いかということではなく、
患者さんの考え方や希望に合わせて選択すれば良いでしょう。

それから
矯正専門の歯科医師であっても、治療方針や治療理念がそれぞれに異なることがあり、
診断や治療方針が各矯正医によって異なることは珍しくありません。
矯正治療の方法も多岐に渡るため、診断の立て方や治療方法も矯正医によって
異なります。
矯正治療を成功させるためには、歯科医師と患者さんのお互いの協力関係が必要不可欠です。
価値観や治療方針について理解、納得できる歯科医師を選ぶことをお勧めします。

治療方針の違い

歯列不正の原因と、各患者の希望には様々な背景があります。
各歯科医師によって治療方針や治療方法への考え方、捉え方が異なります。
もちろん、ある程度は共通した認識を持っているのですが、複数の矯正歯科医師に
診断を依頼すると、微妙にやり方が異なったり、全く違う見解になることもあります。
その理由として、矯正方法も時代によって変化する、歯科医師の実力、経験の差がある、
所属している大学や学会の方針の違い、などが挙げられます。

基本的な考え方はおおよそ共通していますが、患者さんにとってみれば
だいぶ異なることも珍しくありません。
良くある例として、移動スペースを確保するために抜歯をするかしないか?
が挙げられます。
矯正方法によって、診断が異なることなり、何を優先するかによっても
意見が分かれることがあります。

このようなことから、矯正前には担当歯科医師とよく協議をして、
納得がいくまできちんと話し合いましょう。
もし、納得できない場合は、遠慮せず他の矯正医に相談することをお勧めします。
矯正学に基づく考だけでなく、患者さんの事情や背景を合わせて考えることが
重要です。特に成人矯正には顎顔面の成長が見込めないので、
矯正治療だけでは対応できないこともあります。
治療期間や費用についてだけでなく、
矯正医の考え方治療方針を明確にしておきましょう。

矯正前の準備と初期治療

歯科矯正を始める前には、虫歯治療や歯周治療を済ませておく必要があります。
また、顎関節に問題があったり、口腔内の疾患を残したまま矯正治療を始めてしまうと、
途中で矯正以外の治療を行うことが困難になります。

1虫歯の有無

矯正治療中は虫歯の治療が困難となります。矯正治療を始める前にかならず虫歯治療を終えておく必要があります。また、虫歯は日々の食習慣、歯磨きの習慣の結果によって
生じるものです。虫歯治療でなく、日々の生活習慣の改善を図ることも矯正前から始めておきましょう。

2歯周病の有無

歯周病になったまま矯正治療を始めてしまうと、歯周病がより悪化することがあります。
そのため、歯周治療も最初に済ませておく必要があります。食習慣の改善、歯磨きの改善、
歯周ポケットの改善、特に歯の動揺の改善が重要です。歯周病は歯周病菌だけが原因ではありません。腸内環境、唾液の質と量、噛み合わせ、食生活、歯磨きの質と回数などが
複数関与して起きる疾患です。そのため、歯列不正やかみ合わせが主たる原因の場合は、
歯周病対策としての矯正治療が必要となります。この場合は、矯正治療によって歯周病が改善するので、矯正治療前の初期治療や歯周治療は症例に合わせて行う必要があります。

3顎関節の問題の有無

矯正期間中は歯が移動するため、全体の噛み合わせは一時的に崩れた状態になります。
そのため、噛み合わせは最終ゴールに到達するまでは正しくない状態となるため、
顎関節への負担が増すことがあります。一度矯正を始めてしまうと、
元の状態には戻せないため、治療途中において顎関節症に対する対応は難しくなります。
ワイヤー矯正の場合、就寝時のマウスピースの使用ができないので、必ず、矯正治療前に
顎関節の問題の有無を確認し、対応してから矯正治療を行いましょう。
マウスピース矯正であれば、歯の移動と顎関節症に対する対応が可能な場合もあるので、
歯科医師の診断が非常に重要となります。

4親知らずの有無

親知らずがあると、奥歯の移動が困難になる場合があります。これは、各症例と、治療方針によっても異なるので、一概には言えませんが、親知らずが矯正治療の障害となる場合は矯正治療前に抜歯しておく必要があります。親知らずが骨の中に埋まっていて、
見えないこともあるので、必ずレントゲンで確認するようにしましょう。

矯正移動期間の注意点

歯を移動している期間は、噛み合わせが一時的に不安定な状態になるので、
歯に余計な力をかけないことが大切です。食事以外で歯と歯を接触させ続けないようにしましょう。余計な食いしばりや歯ぎしりは、矯正装置の破損や脱落を招きます。
また、矯正器具により食物が残りやすいので、歯磨きは丁寧に行うことが大切です。
虫歯になりやすい環境でもあるので、食事はできるだけ糖質を控えること、間食をできるだけ避けることが理想的です。定期的にクリーニングすることで、虫歯や歯周病を防ぐことにつながります。

矯正移動完了後の注意点

歯の移動完了後も、歯がそのまま固定されるわけではありません。
しばらくは元の位置に戻ろうとする力が働き続けるため、そのままにしておくと
後戻りを起こし、せっかく完成した歯並びが崩れてしまいます。
これを防ぐためには、リテーナーと呼ばれる装置を、夜間問わず入れておく必要があります。歯の移動完了後も数年間は使用しなければならなりません。
この期間を保定期間と言います。」。
移動期間と、保定期間の両方を矯正期間と考えてください。
保定期間は症例によって方法と期間の長さが変わります。また、保定の方法やその程度も
患者さんそれぞれに異なるので、矯正を始める前に、矯正医に保定期間とその方法についてもあらかじめ確認するようにして下さい。

子供の矯正の注意点

子供の不正歯列には、遺伝要因だけでなく、日々の生活習慣や食事が大きく関わります。
特に、悪習癖や栄養不足は歯列の不正につながります。
歯並びの治し方ばかりに注目するのではなく、問題の原因をきちんと解明し、
矯正医と家庭がお互いに協力しながら治療を進めていく必要があります。
また、子供本人の意欲が無ければ、矯正治療が苦痛となり、途中で治療を中断することで、歯列がさらに悪化することもあります。矯正治療中は歯磨きもしっかり行う必要があるので、本人が矯正についてきちんと理解するようにしてください。
また、顎顔面の発育を正しく促すことで、矯正治療の介入を必要最小限にすることで、
移動完了後も安定した状態を保てるようになります。
治療方針も矯正医によって異なる場合があるので、最初の説明でわからない場合や納得できない場合は他の複数の矯正医に相談することも有効的です。
治療期間も長くなるゆえ、きちんと信頼できる矯正を選ぶことをお勧めします。

大人の矯正の注意点

顎顔面の成長発育が終了した成人の場合、歯を移動させても、歯肉や顎骨の変化は
ほとんどありません。よって歯並びを改善しても、周囲の組織は基本的にそのままの形態を保ちます。良くある例として、歯と歯の隙間が生じるケースです。
また、筋肉や顎関節もそのままなので、新しい歯並びやかみ合わせが必ずしも
調和するとは限りません。そのため、矯正治療だけでは対応しきれない場合があります。
詰め物や被せものがすでに入っている場合、それらは矯正前の噛み合わせに合わせてつくられているため、矯正後の噛み合わせに合うとも限りません。
矯正治療を行っても、成長を伴わないので、限られた環境の中でしか治療できないのです。
そのため、矯正学だけでなく、咬合学、保存学などを併用して診断し、治療方法も柔軟に考えることが大切です。大人の場合、矯正治療に対する動機も様々で、治療法も多岐にわたります。各治療法の利点、欠点を理解し、矯正治療を始める前に、矯正医ときちんと協議を行ってから始めるようにしてください。

マウスピース矯正の注意点

近年、マウスピースによる矯正が浸透し、供給するメーカーも増えてきています。
また、安価で短期間を謳うメーカーもありますが、安易に始めるのだけは避けるようにしてください。
マウスピース矯正に向いている症例と向いていない症例があるということを必ず覚えておきましょう。マスピース矯正が苦手とする歯の動かし方があり、
その場合にはマウスピース以外の方法をとらなければなりません。
マウスピース以外の方法の措置をとれない場合、治療を途中で断念したり、
矯正の計画を一から立て直し、さらに時間と費用がかかる事につながります。
マウスピース矯正の手軽さばかりを謳う歯科医院やメーカーには注意してください。
また、マウスピース専門の矯正医であっても、きちんとマウスピース以外の手法で
対応できる歯科医師を選ぶことをお勧めします。

舌側矯正の注意点

表の矯正ほど万能な矯正方法はありません、歴史も長く、あらゆる症例に対応できるのは
頬側(表側)です。ただし、どうしても目立ってしまうということで、
装置を裏側につける舌側矯正が開発されましたが万能ではありません。
ほとんどの不正歯列は、歯列を拡大する必要があります。舌側矯正は用いるワイヤーの径が表の矯正よりも小さくなるため、矯正力が働きにくく、時間がかかってしまします。また、用いるワイヤーの形状が表の矯正とは異なるので、臼歯の移動が困難となり表の矯正に比べて時間がかかってしまったり、きれいに仕上がらない傾向があります。ただし、前歯を動かすのは得意ですから、ケースによっては表の矯正よりも正確に、早く動かすことができます。マウスピース矯正と同様に、向いているケースとそうでないケースがあるので、自分のケースが向いているかいないか矯正医に必ず確認するようにしてください。
表の矯正やマウスピース矯正の併用を促されることもあるので、治療開始前にこれらの点について矯正医ときちんと話し合うようにしてください。