親友。時々。悪友

? 今村友信

大学からの友人である。

18歳からの付き合いで、

留年のかかったテストを 2人で何度も乗り越えてきた。 (もちろん留年はしてません。)

 

身近な人物で、この男ほど 車の運転がうまい奴はいない。

雪が降る美ヶ原の山道を後輪駆動の車で、

ノーマルタイヤでブレーキをほとんど使わずに のぼりきったこともある。

(カーブはほとんどドリフトで曲がる)

1センチ単位で車を操ることも朝飯前。

夏休みになれば、千葉から熊本まで 運転して帰郷していた。

 

高校生の頃、無免許で夜中に自衛隊の演習地に 車を持ち込み、

ラリーの真似事をして、 2回、車を横転させている。 (親にはしっかり殴られたらしい)

おかげで、教習所にはいかず、

車の免許は一発試験で合格。 車のことになると子供になる。

(本当はパイロットになりたかったらしい)

学生時代、彼にはいろいろと 車の挙動限界を教えてもらった。

(車のタイヤが何度外れたことか)

ま、日常では役に立たないのだが。

 

時は経ち、 今は、熊本にある実家の歯科医院を継いで、 多忙な日々を送っている。

 

週に一度、大学病院で麻酔医としても 活躍している。

歯医者でありながら、 麻酔医でもあるところが 彼らしいと思う。

彼の歯科医院には 一日70~100人が 来院するのだが、

そろそろインプラントを 導入したいとのこと。

とうことで、わざわざ インプラントオペを見学に来てくれた。

(それを口実に東京にきてくれたのかも)

久しぶりの再会だというのに、 ぜんぜん久しぶりな気がしない。

昔は散々一緒にいたからであろう。

久しぶりに学生の頃に戻ったような、

 

不思議な時間を過ごすことができた。

励ましあったり、ケンカしたり、 あの頃の僕らは、 無我夢中に明日を見つめていた。

たぶん、爺さんになっても、 お互いに変わらずにいられる 友人の一人だ。

 

恥ずかしがりやで、顔を隠しているが、 指の間から見えている目は、

楽しそうで安心した。 そんなお前に一言いっておく。

 

いまむらあ~(学生の頃の口調で)

 

長生きしろよ。(笑)