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50代女性「過去に被せたセラミックを交換したい」上顎前歯のセラミックを交換した症例

年齢と性別 50代女性
ご相談内容 「過去に被せたセラミックを交換したい」とご相談いただきました。
カウンセリング・診断結果 10年以上前に、セラミッククラウンを装着された患者様でした。
診察したところ、このセラミッククラウンが周囲の歯ぐきと調和しておらず、大きな段差を伴っている状態でした。
そのため、食べ物が詰まりやすく、軽度のう蝕(虫歯)も認められました。
行ったご提案・治療内容 まず過去のセラミックを外して、う蝕を除去した後に仮歯を作製し、発音や周囲歯肉の状態、さらには咬合(噛み合わせ)の問題が無いかを確認するために1~2週間の期間を設け、問題が無ければセラミック作製を開始する治療をご提案しました。

もともと装着されていたセラミックはPFM冠(メタルボンドセラミック)であり、透過性が低く、審美性に劣る素材でした。今回は審美性と機能性を兼ね備えたオールセラミッククラウンをご提案しました。

治療期間 1ヶ月
費用 150,000円(税別)
術後の経過・現在の様子 歯肉の状態は安定しており、マージン(境界)周囲の炎症もありません。また、咀嚼(噛む運動)、発音も問題ありません。
プラークコントロールもしっかりできています。
治療のリスク ・PFM冠からセラミッククラウンへの交換は、基本を順守すればさほどリスクはありませんが、噛み合わせの問題や、周囲歯肉の問題の有無を、必ず確認する必要があります。
確認を怠ると、交換後に歯肉が腫脹したり、歯肉退縮により、歯根が露出する場合があります。

・歯冠の形態について審美性ばかり重視して、下顎前方顆路角(下顎が前方に動く経路)を超えた角度を付与してしまうと、歯牙の動揺、歯槽骨の吸収、顎関節症を引き起こす可能性が高くなります。
そのため、必ず仮歯で確認してから、最終形態を決定することが重要です。

治療前

治療後

 

色調に関しては、患者様のご希望に基づき、上下顎前歯群のそれぞれの色が微妙に異なることと、将来的にホワイトニングを行う可能性を考慮して、違和感のない程度に少しだけ隣在歯より白く設定しました。