truth
人間の生体機能は複雑怪奇であり、
人類が全てを知るには、何世紀もかかるだろう。
いや、人間が人間の体の仕組みを理解することなど、
永遠にやってこないかもしれない~ ? 医学の世界は、
独断と偏見に満ち溢れている。
それはまるで、 政治や、宗教の世界に通じるものかもしれない。
「根拠」と称する言葉に、多くの人々はひれ伏するのだが、
その根拠すら、
医学の進歩によって 次の日には平然と否定されることは 日常茶飯事である。
哀しいことに、人間は誰もが不完全であり、 誰もが間違いを犯す。
小さな間違いを繰り返しながら、 医療従事者は成長していく。
これは現実なのだ。 ?その一方で、 よく学び、多角的に考察し、
慎重に診療する。 きちんと手順を踏めば、大きな事故にはならない。
医療行為のほとんどは、 おおよそコントロールされて行われている。
医学的根拠に基づいて行われた医療は、 多くの患者さんに恩恵を与える。 これも現実である。
結論から言えば、 医療は多くの患者さんを救っている。
と同時に多くの患者さんを苦しめている。 これもまた現実。
医療は制度によって成り立っている。
制度無き医療は医療とは呼べない。
ルールがあるからこそ、 医療を公の場にさらすことができる。
これぞ現実。
さて、 なぜこんな風に現実を表現したのか?
なぜなら多くの人に医療を俯瞰で観てほしいからだ。
医療の現場には様々な神話や伝説がある。
人は誰であろうと、理解できない領域を、
思い込みや自己解釈で埋めようとする。
縁起をかつぐことがその最たる例である。
この世の事象には、人間が理解できないことなど いくらでもある。
まあ、理解しなくていいのかもしれないが。
空に向かって雨乞いをしたところで雨は降らない。
日本の義務教育を受けた人なら今更疑う話ではない。
日常の生活の中で縁起をかつぐことは悪いことではない。
ここで言いたいことはその類の話ではない。
正しい医療を施すためには、
正しい診断が必要であり、
正しい診断をするためには、
正しい知識と正しい観察力が必要である。
技術力はその先の話だ。
医療に雨乞いがあってはならない。
不足した知識や経験を雨乞いで埋めてはならないのだ。
正しい知識と、 正しい観察力がなければ 診断はまともにできない。
こんなことは、誰にでもわかることだ。
だから、 医師、歯科医師は、
正しい知識と 正しい観察力を常に持たなければならない。
これなくして、 診断することは 医療行為そのものが、
危ういものになる。
正しい知識と、正しい観察力がなければ、
知らず知らず、雨乞いするはめになる。
僕自身、そういう経験があり、
医師、歯科医師なら、誰しもが経験する。
だから、正しいことを知ったものは、
知らない人たちに伝えなければならない。
それが、多くの患者さんを 雨乞いから救う事になる。
多くの医師、歯科医師が正しく経験し、
正しく学び得たものを、 分かち合い、追求することで、
医学は磨きあげられていく。
ところが、
人間の差、地域の差によって 磨きあげられるどころか、
伝説や神話のような見解が生まれてしまう。
ふざけた医療が横行するのは、
文明が生み出す副作用かも知れないが、
知っている者たちにとっては 不快、迷惑極まりない。
それが世の中にまかり通ることが少なくない。
医療の世界の嘘を、平気で信じる輩がいるのだ。
歯と身体がどんな関係で結ばれているか?
口の持つ機能をどこまで知っているか?
正しい生体の機能とは何か? その答えは、
基礎医学にある。
基礎医学の知識を忘れ、
患者の訴えや感覚だけで判断する医療は、
多くの伝説や神話を生む。
今目の前にいる患者の状態が、
どこに位置するのか?
これから治療した先に、
患者はどこに導かれるのか? この二つを明確にできるか?
少なくとも、その仮説を立てられるのか?
その医療は何を予測し、
何を約束するのか? 予定外の事が生じたとき、
どのように対処するのか? 少なくとも、
歯科領域においては、 さほど難しいことではない。
歯根膜と顎関節 この2つの組織を結び付けて考えることで、
歯科界の多くの矛盾は払拭される。
歯根膜と顎関節を正常にしておくこと。
歯科治療が、 これらの組織に影響することはできるだけ避けたほうがいい。
そのうえで、
口腔感染対策をすることこそ歯科治療をわかりやすくとらえられる。
歯科界はいまだに力の影響について議論を続けている。
40年を経て、いまだに決着していない。
僕の中では、いまさら疑う余地もないというのに。
? 若手歯科医師に告ぐ 基礎医学を忘れるなよ。
基礎医学を忘れれば、
そのうち、、、、になるぜ。
Old soldiers never? die, they just fade away.