歯科注意報

時々、口の中がそれはもうメチャクチャになっている患者さんがいる。

そこに至った経緯をたどれば、

歯科医師の功罪ともいうべき証拠が そこらじゅうにちりばめられている。

 

厄介なことに、 患者さんはそれまでの歯科医師のアドバイスを信じていて、

こちらが説明する内容と大きく異なる場合は本当に困ってしまう。

 

大げさかもしれないが、洗脳されてしまっているのと変わらない。

 

しょうがないから信じてもらうためには、

ひとまず患者の主訴を改善し、

ひとまず落ち着いたところでゆっくり説明すると、

ようやく理解してくれるようになる。

歯科治療で気を付けて欲しいポイントを挙げておく。

1 患者さんが理解できていないのに、やたらに治療を勧める

2 治療することが問題の解決策だと考えている

3 良い材料を使えば長持ちしますよと言う。

4 なんでもかんでも年齢のせいにする。

5 治療方法を2つ以上提案しない。

6 歯磨き指導がマンネリ化している。

7 説明が説得になっている

8 疾患の原因を伝えない

9 治療後のリスク説明がない

10 仮歯(クラウン)でまともに噛めないのに、最終的な被せ物を被せようとする。

11 かぶせたクラウンが真っ平。

12 約束を頻繁に忘れる。

13 緊急性がないのに、治療を急がせる。

14 歯科医師が自分のことをやたらに豪語する。

15 かぶせたものが3日経っても違和感が消えない。

16 スタッフの態度が悪い

17 むやみに歯を連結する(歯周病による歯の著しい動揺がある場合は除く)

18 インプラントの説明だけがとりわけ長い。

19 インプラントの悪口をいう

20 保険でなんでもできるという。

21 前歯は保険がきかないと嘘をつく。

 

各歯科医師の治療方針もあるだろうから、

ここに列挙したものはあくまで目安と考えて頂きたい。

もちろん例外もあるのであしからず。

 

治療を受けるという事はその分だけリスクを背負うことになる。

そのリスクを理解し、

将来の健康を守るための労力を惜しまないこと。

それができるなら、 歯科治療は適切に受けるべきだろう。

 

場当たり的な治療は一時しのぎにはなるが、

その代償として、 いつの日か大きな問題を引き起こす確率が高い。

 

何よりも歯について知り、 歯の大切さを自覚することが、

無駄な歯科治療に巻き込まれない唯一の防御策だと言っておこう。

 

 

その治療、本当に理解していますか??