歯。抜ける。前に。見つける。
歯周病で歯を失うときには必ずあるサインがある。
それは、歯が揺れるということだ。 歯が揺れずにいきなり抜けることはない。
絶対にない。 だから歯の揺れを、早期に発見するのだ。
肉眼で発見できるレベルでは、 すでに進行していると思っていい。
拡大鏡で確認できるレベルの、 病的な揺れを見逃さないことが大切である。
このレベルなら、ハブラシの改善、 噛み合わせのの改善で対処できることが多い。
だけどこのレベルでは、患者も歯医者も気付くことが難しい。
だから、もっとひどくなってから気付くことがほとんどだろう。
(見て見ぬふりもあるかもしれないが)
建物が崩壊寸前で、
修復工事を行っても限界があるように、
歯周病が進みきってから治療するのにも限界がある。
本当に一生自分の歯でいたいのなら、 一秒でもはやく、「歯の揺れ」を見つけて欲しい。
肉眼には見えにくいその揺れが歯を失う最初の一歩なのだ
。 この揺れをとめることができなければ、
歯周病は遅かれ早かれ確実に進む。
健康な歯の揺れと、病的な歯の揺れは、
その境目が難しいときがある。
それでも半年から一年間の観察で、大体判別はつく。
歯を一生持たせるためには、 常日頃の管理体制がとても大切だ。
めんどくさいと思う人のほうが多いだろう。
だけどほんとうにめんどうなのは、
歯を失った後だということを忘れてはいけない。