サーフィンのススメ

 

サーフィンを始めて知ったのは、22歳の夏だった。

 

同級生に誘われて、

片貝漁港海岸で腹ばいになって一本滑ったのが 人生で最初のサーフィンだった。

 

それから4年後、

ボディーボードで遊んでるうちにサーフィンがしたくなって、

地元の後輩にサーフボードを借りて、ちょくちょく海に通っていた。

当時、音楽活動もしていたので、

サーフィンはあくまでも遊びくらいの感覚であったが、

大学の後輩の影響で、毎週毎週、冬も欠かさず海に通うことなった。

それが今でも続いている。 10年以上、ほぼ毎週欠かさず海に通っている。

こんなに通っているのになかなか思うように いかないことのほうが多い。

それでもサーフィンが楽しいのは、

いろいろなことが凝縮していて、 いろいろなことが学べるからだと思う。

 

海から学べることはあまりにも多く、

都会のノイズを冷静に判別するには

心をできるだけニュートラル にしておく必要があるので、

週末のリセットに海は欠かせないのである。

だから、波がなくてもかまわない。(あってほしいと願っているが。)

その日の波のコンディションを、

季節、時間帯、潮位の変化、

風向きの変化、過去の経験、波の形などから、

どの波をつかまえて、どのように乗るかを考えるのは、

仕事や人生とまったく変わらない。

うまくいかないことのほうが多いのだが、

それも捉え方ひとつで結果が違ってくるので本当に勉強になる。

うまくいったときの喜びはいつまでも記憶に残る。

こつこつと海に通ってはじめてわかることもあれば、

ある日突然ひらめくこともある。

そんなふうに、 「生きる」ことを自然はいつも教えてくれる。

サーフィンは危険なスポーツかもしれない。

それは否めない。 毎年、海難事故は必ず起きている。

だからこそ、周到な準備と、臆病心は欠かせない。

この二つが唯一命を守ってくれる。 (リーシュコードは新しいものを使って下さい)

波に乗ることだけがサーフィンではない。。

 

波を眺めて、いろいろ考えることもサーフィンだと思っている。

 

自然との会話 サーフィンの真髄はそこにある。