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2011年12月05日 | 審美治療(機能改善を伴う)

  • Before

    症例-Before
  • After

    症例-After
  • 審美治療において大切なことは、患者さんの主訴を深く理解し、患者さん自身が気づいていないことを伝えることだ。

    人の言葉と気持ちには大きな隔たりがあることが少なくない。

     

    問診時に患者さんが言う言葉の裏側にあるものを注意深く観察し、

    言葉の向こう側にある気持ちの奥底に眠っているものを呼び覚ます必要がある。

     

    「白くしたい」

    「見た目をきれいにしたい」

    「形をそろえたい」

     

    これらの言葉をただ鵜呑みにしてはいけない。

    歯科医師は患者さんの発する言葉のいずれもが、抽象的な側面を持つのだと認識するべきである。

    白にもいろいろな白がある。

    見た目の美しさにもさまざまなパターンがある。

    形をそろえるにも、何を基準にするのかによって方法が変わる。

     

    また、治療には様々な制約が生じる。

    時間 費用 形態 機能  価値観 などが挙げられる。

    できるだけ制約はないほうがいいのだが、

    現実は制約だらけである。

     

    治療のゴールを歯科医師と患者さんが共有するためには、

    お互いが物事をよく理解し、協力し合う必要がある。

    つまり、パートナーシップが不可欠なのだ。

     

    歯科医師が一方的に決めつける治療ほどお粗末なものはない。

    審美や機能に深く関わる部分については特にである。

     

    この患者さんは右上1,2番の審美改善を主訴としていた。

    本人が気にしている内容については一目瞭然であるが、

    だからといって、ただ新しいものを被せ直せば良いというものでもない。

     

    患者本人が持っている美観、被せ直す歯の状態、隣在歯の状態、歯肉の状態、食物の流れと停滞の状態など、

    確認するべきことは多岐にわたる。

     

    歯の形や位置には意味があり、その意味をよく理解したうえで、治療計画を立てなければならない

    治療の選択肢は一つではないのだ。

     

    あらゆる要素を考えながら、患者さんとよく話し合いながら、最もバランスの取れた治療計画を選択すること。

    それが成功の鍵となる。