ペン画像

2011年05月31日 | オールセラミッククラウン(プロセラ  アルミナクラウン)

  • Before

    症例-Before
  • After

    症例-After
  • 噛み合わせをないがしろにして割れてしまうオールセラミッククラウンに、強度を求めるのは本末転倒である。

    噛み合わせの問題は、噛み合わせで解決しなければならない。

     

    被せたものが割れたりとれたりする理由のほとんどはかみ合わせにある。

    ジルコニアの利点も確かにあるが、多くの場合、前歯部にはアルミナを用いたほうが良い。

     

    透明感の再現において、アルミナは圧倒的に有利であるからだ。

    最近ではジルコニアを前歯に用いるケースが増えてきているが、審美性を考えればアルミナにはかなわない。

     

    そもそも、前歯の審美性を犠牲にしてまでジルコニアにする必要はない。

     

    A3,5以上の濃い色や、着色を再現したい場合ならジルコニアでも構わないだろうが、

    透明感を再現したいのなら、ジルコニアにしてはいけない。

    アルミナはジルコニアに比べて強度が劣るが、

    そもそも前歯にそこまでの強度は必要ない(犬歯についてはケースバイケース)

    前歯に強度を求めるよりも、

    臼歯のかみ合わせを適正に導くことが重要である。もちろんアンテリアガイダンスも重要事項だ。

    正しいかみ合わせ、犬歯の適切な形態があれば、多くの場合、前歯にはアルミナで十分である。

     

    最初の写真は、オールセラミッククラウンを入れた当日の写真で、歯冠乳頭部の歯肉が少しへこんでいる。

    次の写真は一週間後に撮影したもので、へこんでいた歯肉が回復している。

    あと数か月すれば、歯肉はさらに回復する。

    メタルボンドでも、ポーセレンマージンにすれば同じようにできるが、

    金属を用いる場合と用いない場合では、適合精度、色調、歯肉の長期的安定を考えれば、

    金属を用いないCAD/CAMオールセラミックが有利である。

     

    本当の美しさとは、歯周組織やかみ合わせをよく考慮しなければならない。

    色についても周りの歯の色に忠実に合わせるだけでなく、

    場合によっては、むしろ色を少しだけ変えることで、

    全体の調和や効果、周りの歯の将来的な色の変化にも対応できるようになる。

     

    個人的に理解できないのは、着色で汚れた隣在歯(前歯)を模倣するケースである。

    隣在歯をきれいにすればいいだけなのに。。。わざわさキャラクタライズと称して汚くする必要があるのだろうか?

    汚れた歯を自然とみなすことを、安易にするべきではない。

    天然の歯とそっくりにする場合と、しない場合の使い分けにセンスが問われる。

    大切なことはそこにある効果である。

     

    この写真のオールセラミッククラウンは上顎3本である。