美しさの条件

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人は美しさをその眼で見るというよりは、 脳で観ているということを理解することで、

より一層、美しさを理解しやすくなる。

脳は眼から入ってくる情報だけではなく、

耳や肌、身体から入る全ての情報をもとに 精密にその機能を発揮している。

そして、脳は見たくないものを隠し、

見たいものをフォーカスするようにできている。

人が眼で見るということは、 そこに必ず主観が働くのである。

 

例えば服を選ぶ時、形や色彩や質感だけで選ぶのはお勧めしない。

その服が似合っているかどうかには、

色や形以外の要素が多分に含まれているからだ。

眺めるには良いけれど、 着てみたらいまいちということがあるでしょ?

それは服がその人を現さないから。

その服からその人の歴史が垣間見えるものであれば、

その服と人は一つに見える。

服を纏うその姿にストーリーが見えること。

ということは、服を纏わない身体にも ストーリーが必要なのである。

 

そこにストーリーが見えるか? ここが要である。

 

身体は毎日の生き方を反映する。

身体を美しくするためには、

見るもの、聞くもの、食べるもの、

触れるものから、考える必要がある。

何を考えるかも大切な要素である。

自らの精神と肉体に何を取り入れていくかなのだ。

 

日常のちょっとしたことさえも、

大切に考えることで、人はそれなりに 素敵になっていくと確信している。

どちらかといえば、美しくありたいという気持ち が失せてしまい、

なんとなく決断することの 積み重ねが、

怠慢をそのまま身体に現してしまう。

これは、潜在的に怠慢を選択していることになる。

 

つまり、美しくなることは それほど難しいことではない。

日常のいろいろなことに眼を向けることで いいのである。

美しく在りたい気持ちを常に持ち続けるのだ。

100歳で20歳の美しさにはなれないけれど、

美しき100歳は存在すると思う。 年の重ね方は人それぞれであるが、

自らが選択する環境で決まる場合も多い。

どんなことも直ぐに結果が出るものではないけれど、

何もしなければ何も生まれないことも事実である。

環境を選び、環境を創造することも必要。 肉体のみならず

、頭も鍛え続けること この今日という日の一秒一秒が、

未来につながっていることを 思えば、人生は創作するものだと言える。

毎日を大切にすることで 美人になれるのならば、素敵な話でしょ?

 

些細なことにも眼を向けて、素敵な毎日を過ごせますように。

人生を美しく生きることにチャレンジすること。

そんな風に歳を重ねれば、

人は誰しも魅力的になれる論理が 存在する気がしてならない。

10年後の自分を、今から想像し、

創造してみよう。

そこには、いろいろなチャンスやミラクルがあるはずだ。