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2016.07.07|夏の始まり。

 

 

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他人の口の中を毎日覗いていると、いろいろなものが見えてくる。

口の中には、それまでの生活の歴史が表れるので、

その人自身の内面の一部を、垣間見ることも少なくない。

医学や歯学は「人間」という生き物の性質を因数分解するように、

あらゆる視点でとらえさせてくれるから、

毎日診療ばかりしている僕は、

「人間」を少し斜めから観る癖がついてしまった。

いや、そういう節が昔からあったかも(笑)

 

学生の頃、テスト前に一夜漬けで勉強するくせに、

気になったらとことん調べないと気が済まない気質ゆえに、

テストに関係のないところまで教科書を読みまくった。

おかげで、テストの成績は今一つだったが、

今でも、おおよそのことは覚えている。

テストに出ないことも、今となってはとても役に立っている。

19歳の頃、解剖の教科書に書いてある、

心臓と肺の関連性を初めて読んだとき、

人間は間違いなく創られた存在だと思った。

心臓と肺のメカニズムの凄さに、僕は感動してしまった。

 

こんなものが自然に生まれはずがないと感じた。

人間の仕組みについては、 知れば知るほどその凄さが見えてくるものだ。

その設計者がいったい何者なのかは、人類の永遠のテーマである。

 

 

人は誰もが皆、「自己」があって、 自らの選択で「意思決定」しているのだが、

医学的見地から観れば、それは錯覚に過ぎない。

という考え方もできる。

 

人間の行動や意思は、

人間に与えられた身体の条件や、

外部環境に大きく左右される。

つまり、条件や環境が変われば、

意思も行動も変わる可能性を常に秘めている。

もちろん、何もかもではない。

 

自ら下した意思を、

どんな環境でも貫く人がいる。

だがしかし、

それすら、 その人の持っている身体的条件があってこそとなると、

純粋な「意思」 はいったい何によって定義づけられるのか?

なかなか答えがでてこない。

 

人間は、自然が創りだした環境の一部であり、

自己を認識できるものの、 その行動は、俯瞰で見れば、

自然が生み出す現象の一つと捉えることもできる。

 

 

人間はそれぞれが独立しているように見えるが、

実は、

ありとあらゆる環境が創りだした事象や現象に等しいという見方をすれば、

人間の各選択もまた、自然の摂理そのものかもしれない。

善悪の視点で観ることも確かに大切だが、

力を抜いて、空を流れる雲を観るような視点も、時々必要かと思う。

善悪とは、人間社会における便宜的な概念でもあるしね。

(海は人を幸せにも不幸にもする。そこに、海の善悪は無い。あるのは海の力だけ)

 

 

だから僕は、

目の前に起こることに対して、

いちいち評価を考えるよりも、

自分がそれに対して、

どうするべきか? を考える方が、

理に適っているような気がしてならない。

 

もちろん、感情もあるわけで、

そのあたりは普通に悩み、苦しむこともある。

それでも、

最後は、理解し、受け入れ、変えるのは、

「自分」しかないことに到達するのだ。

 

何が起きても、変えるのは、自分自身だけ。

目に映る全ての事象は、

自然か創りだしたものなのだと思えば、

少しは冷静になれるものだ。

僕らはいつも、

揺らぎや変化の中に身を置いているのだから。

 

 

何かを変えるために、何かを創るために、人は行動する。

目の前の課題、難題を何とかしなければならない時、

いろいろな事を考えて、次の行動を選択する。

まあ、振り返れば、さほど大した問題でもないことに、

悩み苦しんだことも少なくない 。

若さとは、そういうものだ。

 

この先もたぶん、そういう事なんだと思う(笑)

本当に悩むべきこと、本当に考えるべきこと。

 

なんだろう。

 

どうせいつか死んでしまうし、この地球もいつかなくなる。

消えゆくことがわかっているにもかかわらず。

 

なんだろう。

 

僕らは何を考えるべきなんだろう。

 

人生は限られた時間の中にある。

長い目で見れば、人間は何かを残すこともできない。

残したところで、それはいつか必ず風や土に還る。

いつかすべてが消え去る日が来る。

じゃあ、なぜ?

 

消えゆくことがわかっていても、

僕らはその衝動を抑えることができない。

その衝動に従うようにできている。

そうのように設計されている。

 

何かを残すためではなく、今を生きるだけ。

それはとても原始的な事で、単純な事。

 

もしかしたら、 悩み、考えることが、

生きることなのかもしれない。

 

 

答えを出す事より、

答えを出そうとすることに価値があるかもしれない。

泣いて笑って、のたうち回って、明日に向かう。

ただひたすらに明日に向かう。

そういう生き物の運命(さだめ)があるから、

そういう生き物の哀しさがあるから、

そういう生き物の儚さがあるから、

この世は愛で満ち溢れた方がいい。

 

誰かを思いやる心だけが、この世界を救うのだ。

それで、イーブンにしようよ。 ね。

 

さあ、今年も夏がはじまるよ。

 

素敵な夏になりますように!!

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profile

院長 毛利啓銘
昭和46年11月19日生まれ
1996年東京歯科大学卒業

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